ジャン=ジャック・バーネル自伝 ストラングラー・イン・ザ・ライト」が、ついに待望の日本語版がシンコーミュージックさんから発売されることになりました!
以下、プレスリリースおよびアバンダム吉田のコメントを掲載いたします。
 
 
PRESS RELASE
株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント
2025年6月18日(水)18時情報解禁

パンク革命の先駆者、ストラングラーズの全てが、今、明らかに! ジャン=ジャック・バーネルの自伝、7月26日発売。Tシャツ&ポストカード付きの限定300部も同時発売!
パンク・ロックの先駆者、ストラングラーズのベーシスト、ジャン=ジャック・バーネルの自伝が7月26日、株式会社シンコーミュージック・エンタテイメントより発売される。セックス・ピストルズやザ・クラッシュと対立し、殴る蹴るは当たり前、ナイフ、火炎瓶まで飛び出すバイオレンスなツアーをストラングラーズが敢行する中でも、圧倒的な存在感を放っていたジャン=ジャック・バーネル。そして、空手と三島由紀夫に心酔した日本との親密な関係とは……。 生い立ちから現在までの未公開写真も満載! 通常版に加えて、限定300部は「ノー・モア・ヒーローズ」のジャケット・デザインTシャツとポストカード付きで販売、さらにポストカード100枚には直筆サインが入っている。これまで語られなかった生い立ちから現在まで、パンク・ロックの申し子、ジャン=ジャック・バーネルのリアル・ストーリーが今、明らかになる。
  

   
「ジャン=ジャック・バーネル自伝 ストラングラー・イン・ザ・ライト」
取材●アンソニー・ボイル 訳●伴野由里子
A5判/430ページ/定価4,400円(税込)/7月26日発売
   
Tシャツ+ポストカード付き限定版/定価11,000円(税込)300部限定
S.M.R.S.(SHINKO MUSIC RECORDS SHOP) 独占販売!
https://shinko-music-shop.com/?mode=cate&cbid=2440345&csid=0
  
6月26日(木)18時 販売サイトオープン 予約受開始します。
※サイトオープン前はご購入、ご予約はできません。
  
■「ノー・モア・ヒーローズ」のジャケット・デザインのTシャツ
(サイズをお選びください/写真はサンプルです)
■「ジャン=ジャック・バーネル自伝の原書の表紙デザインのポストカード
(厳正な抽選で100名様にはジャン=ジャック・バーネルの直筆サイン入り!! なお、直筆サインは表側と裏側の2種類あります)
■Tシャツ+ポストカード付き限定版は、300部 数量限定商品です。

以上プレスリリース

以下、発売にあたっての吉田コメントです。

「ジャン=ジャック・バーネル自伝 ストラングラー・イン・ザ・ライト」、ついに待望の日本語版がシンコーミュージックさんから発売されることになった。
この本の英語版を悪戦苦闘しながらなんとか読了した者として、かねてよりその凄まじい内容には感銘を受けていた。そしていよいよ、このエキサイティングな自伝を日本語で読める日が来ることを、本当に嬉しく思っている。

日本とも縁の深いJJ、彼の活動やインタビューはこれまでもかなり色々な情報が伝えられてきた。しかしこの本では、彼のこれまでの歩みが総括され、かつ驚かされる初出のエピソード、貴重な写真もふんだんに盛り込まれている。430ページにも及ぶ長尺の内容でありながら、弛緩した部分は全くない。恐ろしく密度の高い記述でこの本は占められている。
彼のベースの音がなぜあそこまで強烈なのか?端正な容貌から発せられるとは思えないほどのドスの効いた声で歌ったのはなぜか?そしてその声をある時期から引っ込めたのはなぜか?その理由も全て述べられている。

この本の章立て構成は、12章の“M”からはじまるテーマによって構成されている。例えば、“Music”“Marthial Arts” “Motorbike”といった具合に。ストラングラーズ史上の問題作とされた“Meninblack”も独立した一章が割かれた。
彼の幼少期の生い立ち、音楽的な影響。メンバーとの出会いと別れ。「ノー・モア・ヒーローズ」に込められた意図など、様々な曲の背景にあるもの。ストラングラーズに関わってきた全メンバーへの赤裸々なコメントも読める。

JJの活動実績には、様々な側面がある。ストラングラーズのベーシスト・リーダー。ソロ活動。プロデューサー。士道館空手の英国支部長。周囲との対立や体を張った様々な命懸けの闘争。イギリスとフランスという2国のアイデンティティをもった自分自身と、ヨーロッパ共同体についての考察。インタビュー後の世界情勢をみごとに予見した考察もある。どれをとっても半端ない強烈さと思索的な洞察が、ふんだんに盛り込まれている。とても1人の人間が成し遂げてきたとは思えない、多彩さと密度の濃さが両立しているのには驚かされた。それらだけではない。性やドラッグについての生々しい記述。そして、そういった様々な側面を、インタビュアーのアンソニー・ボイルがかなり入念な準備を積んで臨んできたと思われる。踏み込んで取材し、なおかつ伝わりやすいQ&Aに落とし込んでくれたのは本当にありがたい。

日本との関わりについても多くのページが割かれている。極真空手との出会いから現在の士道館空手までの遍歴。三島由紀夫についても独立した一章“Mishima”が割かれた。ラ・フォリーと猟奇事件との関わり。最初のプロモーション来日や後楽園ホールでの出来事、等々。

この本は1ミュージシャンの自伝という範疇をはるかに超えた、常識外なスケールの内容から成り立っている。多くの規格外なエピソードを読んでいると、これらが実話であるとはにわかには信じ難いほどだ。まあ同じような話をフィクションとして描けば、出来過ぎだと思われかねない。だが、事実は小説よりも奇なりとは、まさにこの本のためにあるような言葉だろう。この例えがうまく通じるかわからないのだが、ある種の「神話」という言葉が自分の頭をよぎる。
古今東西の神話の登場人物には、時として破天荒、時として思索的であり、時として感動的な芸術を披露する存在がいる。この詳細なインタビューを通して浮き彫りになるジャン=ジャクの生き様こそ、まさに現代の「生ける神話」だと思えてならない。
 
   
2025.6.18
Yas Yoshida Avandam Japan